snw15’s diary

経験した事から、実践した結果やためになる情報などを提供していきます。

能登半島へ行った話3 (珠洲の塩)

今回は、旅の続きです。 現在書くネタに迷走しているところですが、書きたいと思います。

 

 お題「マイブーム」

 

 マイブームが多い私は、最近塩にはまっています。 肉を胡椒だけで焼き、食べる時に、塩をひと降りして食べています。 スーパーなどでたまに買う寿司などもレモン塩などで食べると醤油とはまた違う感じで気に入っています。 色々な美味しい塩を探していたりもしました。 そんな時に、能登半島に行く機会がありました。 能登で有名な物に塩があります。 海から海水を汲んで撒きます。 塩を作る姿は、昔から行われている文化です。

 

目次

 

 

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 能登半島から見た地平線です。 

 塩作り製法

 能登は、暖流と寒流が交じり合い、日本海有数の漁場で有り豊かな海水があります。 私が訪れて見た製造工程は2つありました。「揚げ浜式製塩」と「流下式塩田」でした。

 揚げ浜式製塩

塩作りで一番有名な作り方ではないでしょうか!

工程表 
揚げ浜式
  1. 海水を運びます。
  2. 海水を桶に溜めます。
  3. 塩撒き
  4. 塩を乾燥させます。
  5. 乾燥したカン塩(塩を撒き乾燥し塩が混ざった砂)集め
  6. 垂船の組み立て(垂船と呼ばれる木製の箱)
  7. カン塩を垂船に入れます。
  8. 垂船でカン水を採る 

砂の入った垂舟の上から海水を流し込み、砂に付いている塩の結晶を垂舟下部の溜池に溜めます。 溜まったカン水を釜屋まで運んで、釜炊きが始まります。 垂船を解体して、砂を戻します。 そこから6時間荒焚くきしたり更に16時間煮たりと、まだまだ作業は続きます。 500年前から続く伝統製法で、「潮汲み3年・塩撒き10年」と言われています。

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訪れた時には休憩中で作業事態は見れなかったですが残念。

流下式塩田

「塩」と書かれた看板を見つけ、一か所は見てみたくて寄ったのが流下式塩田の技法で作られる工場でした。

 第1工程

よしずを使い、海水濃縮します。

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(*工場での写真がないので、よしずの写真です。)

海水をよしずに吹きかけ、循環させます。1週間から10前後繰り返し濃度を上げます。水分だけが蒸発して、塩分濃度の高い「カン水」が作られます。

第2工程

荒焚き作業

出来たカン水を煮詰めます。 2日~3日煮詰めて濃度を20%以上にします。 煮詰めると、泡が出てくるので、灰汁取りをします。

第3工程

荒焚き後のカン水をろ過器にかけて、更に煮詰めます。 濃度が25%以上になると、結晶が出来始め沈殿します。 塩の山が出始め、釜の中には、海水成分の中の塩になり切れないニガリが残ります。 ニガリ液がなくならないように止釜のタイミングを図り煮詰める事が、美味しい塩を作るのに大切です。

 第4工程

塩の釜揚げです。 塩をかき集めて取り上げます。 釜の中のニガリを軽く切り、木箱(底がスノコ状)に移動してしばらく寝かせます。 ニガリがしっかり切れたら、異物がないか入念にチェックして袋詰めし完成です。  丁寧に説明してもらいました。

 

塩と一言で言っても種類がありました。

沢山さんの商品がある中で、私は2種類購入しました。 

能登半島 珠洲の結晶塩

朝早い時間の静かな釜で、温度や気温がごく稀にそろった時、釜の中で出来る貴重な結晶塩

 
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粗めで溶けにくい塩は、お酒のつまみやステーキ・調理の化粧塩などにもお勧めです。肉にも非常に合います。 お寿司に、醤油ではなく塩で食べてみましたが、カリカリとした塩の食感と相まって非常に美味しいです。 *高血圧の方は、掛け過ぎに注意が必要です。

 能登半島 珠洲の竹炭塩

3年物の青竹に塩を詰め込み、炭焼き窯で3日3晩焼き上げほぐした「黒い塩」です。

竹の旨味成分が塩に溶け込み辛味が少なく上品でまろやかな焼塩です。 焼肉・お刺身にもお勧めです。 結晶塩に比べるとまろやかです。 私は、筒状の商品を買いました。

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おろし器で削り出しながら使う塩なので、必要な分だけ削って使ったり、人が集まる時に使うと話も広がり面白いかもしれません。

 

お試しセットも販売されています。

 まとめ

他にも沢山種類があります。

塩の作る会社も沢山ありますので、色々試すのも楽しいです。 ぜひ、能登半島に行かれる機会がある時は、御見上げに塩はお勧めです。  私の塩食ライフがまた充実したものになりそうです。 塩分の摂取には、注意しながら楽しみたいです。 これから汗が沢山出る時期になるので、塩分補給には良いかもしれません。

 

最後まで読んでいただき有難うございます。